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Column 2021.06.29

VACANの混雑可視化機能とは?【VACAN早わかりVol.02】

株式会社バカンが提供している「リアルタイム混雑情報配信プラットフォーム」VACANには、混雑を可視化する機能があります。一口に混雑可視化といっても、方法やそれに適した場所は様々です。今回は、そうした混雑可視化の詳細についてご説明します。

そもそもVACANとは何?という方は、こちらの記事をご覧ください。
>> VACANとは何?かんたんにご説明します【VACAN早わかりVol.01】

VACANはリアルタイムの混雑状況を可視化する

皆さんはどういった場所の混雑を検知したいでしょうか。検知の方法は、その場所や予算に応じて適したものがあります。例えば、トイレのような場所ではカメラを使って混雑検知をするのは難しそうです。また、カメラやセンサーで自動で混雑検知をするのが常にベストかというと、そうとは限りません。常にスタッフが常駐しているような場所では、目視で判定して手動で情報を切り替えるので十分ということもあります。

カメラや専用機器で混雑を可視化

主に、店舗のような空間の画像をカメラで取得して、その画像をAIで解析することでリアルタイムの混雑状況を判定します。カメラは、空間全体を見渡せるよう天井に設置することが多く、死角があっても複数台カメラを使うことで対応できます。既設の防犯カメラも要件によっては活用することができ、応相談となります。

カメラによる混雑検知は、応用の幅が広いのも特長です。例えば、弊社は2020年に伊勢市内の観光エリアで屋外でカメラによる混雑検知を行っていますが、あわせてそのデータを活用した混雑予測も行っています。さらに発展すれば、人流を解析してそのエリアに最適な導線づくりなどにも役立てられるはずです。

<関連機能>
VACAN AIS

人数だけでは混雑の判定は難しい

VACANが配信する混雑情報は、店舗を訪れるお客様に役立つものにするため、少し工夫がしてあります。例えば、2人がけのテーブルが1つしかないお店があるとします。1人客が来た場合残席が1つできますが、相席可能なお店で無い限りは実質的に満席となります。単純にお店の席数とお客様の数を対照するだけでは、入店ができるか否かとギャップが生まれてしまうわけです。

VACANでは、お客様の「行ってみたけどダメだった」を無くすために、こうした状況にも対応できるよう解析を工夫しています。単に人がいるかいないかだけでなく、サービスを利用するお客様にとって意味のある混雑情報をお伝えできるよう気をつけています。

センサーで混雑を可視化する

カメラを使いづらい場所もあります。トイレや浴場などが典型的です。こうした場所では、センサーを活用して混雑状況を検知しています。

トイレの混雑状況は、個室のドアに開閉状況を取得できるセンサーを設置することで検知しています。シンプルですが、空室時にドアが開いているタイプか閉まっているタイプか、通信用の電波強度は十分か、など意外に奥深いのがトイレです。「以前他のサービスを試したがうまくいかなかった」とご相談いただくケースもあり、VACANもこれまでに改良を重ねてきています。多目的トイレの利用状況の検知などは、複数のセンサーを組み合わせて検知を行う技術を開発し、特許も取得しています。

浴場の混雑検知では、よく脱衣所の入口に入退出を検知する機器を設置します。厳密には、この機器はセンサーというよりもカメラに近いものですが、画像データの取得の仕方や機器から送信するデータ内容を工夫することでプライバシーに配慮をしています。また、設置場所についても脱衣所の入口に設置するなどの工夫をし、何人入って何人出たかをカウントすることで、あらかじめ設定した基準に照らして、今浴場内がどのくらいの混み具合かを判定しています。

<関連機能>
VACAN AIS
VACAN Throne

手動式のIoTボタンでローコストに混雑可視化

自動に混雑判定を行わず、ボタン型の機器を使って目視と手動で混雑情報を配信する方法もあります。「えっ手動?」と思われるかもしれませんが、ご利用開始までの速さや、ランニングコストなどから自動判定より扱いやすいケースも少なくありません。例えば、スタッフが常駐している駐輪場やホテルの朝食会場などです。まず手動で試して、お客様に好評なら自動に…という最初のステップとしてお選びいただくケースもあります。

<関連機能>
VACAN Maps

VACANの混雑可視化の活用場所

VACANの混雑可視化は、あらゆる施設・店舗でお使いいただくことができます。今回は、中でもご利用が多いカテゴリを3つピックアップしてご紹介します。

ホテル・旅館

ホテル・旅館の大浴場や館内レストラン、フロントでよく混雑可視化をご利用いただいています。大浴場に行ったら混んでいてお部屋に戻らざるをえなかった…といったお客様の不便を解消しようと導入いただくケースが多く、VACANをご利用いただいたお客様が宿泊予約サイトの口コミに高評価をつけるといった副次的な効果も確認されています。

<導入事例>

地方自治体

地方自治体が災害時に開設する避難所で、VACANによる混雑情報配信をご利用いただいています。2020年の台風10号が記憶に新しいですが、災害時に特定の避難所に避難者が集中して「たらい回し」が発生してしまうことがあります。従来より避難所の収容人数上限を下げている現在は、さらにそのリスクが高く、分散避難を促進する手段の一つとしてVACANが選ばれています。避難所と同様に、分散した利用を促し密を抑止するために、投票所でもご利用いただいています。

<導入事例>

商業施設

百貨店やショッピングモールといった商業施設の、特にレストラン街で、よくVACANの混雑可視化が行われています。レストラン各店の混雑情報を、レストラン街入り口のデジタルサイネージで一覧して見られるようにするなどです。

VACANの強みとして、複数の混雑検知方法を組み合わせられる拡張性の高さがありますが、東京駅ナカ商業施設「グランスタ」様では、あるお店ではカメラによる混雑検知、あるお店では受付・待ち順管理システム(Q ticket)の順番待ち数を使って、混雑情報の一覧表示を可能にしています。

VACANの混雑可視化はあらゆる場所で使える

VACANの混雑可視化機能は、場所や予算に合わせて様々な方法で検知を行うことができます。これによって、あらゆる場所の混雑可視化に対応できるようになっており、一度導入してからの拡張性も担保しています。ここではご紹介しきれなかった導入事例も数多くあり、ご興味を持たれた方はぜひ一度お問合せください。