Case study
恒例の限定販売でできる大行列を、VACAN Nolineで解消
株式会社赤福 さま
ピンク色の包み紙を開けると、こし餡をのせた餅が箱の中にずらり。赤福餅といえば、一度はお土産などでもらったことがある方が多いでしょう。その株式会社赤福様の本店は、伊勢神宮内宮前の「おかげ横丁」向かいにあり、1707年の創業以来、神宮を参拝される方々に愛され続けています。
赤福様の人気は、毎月1日に販売される「朔日餅(ついたちもち)」の賑わいを見るとわかります。伊勢には、毎月1日に普段より早く起きて神宮へお参りする「朔日参り」という風習があります。赤福本店では1978年から、お正月を除く毎月1日に朔日餅として月ごとの餅を販売し、朔日参りのお客様をお迎えしています。前日夕方から整理券を配布し始め、当日朝4時半ごろから長蛇の列ができるほどで、「社を挙げて取り組む仕事」(株式会社赤福・小山様)と仰るほど重要な催事です。
しかし、この新型コロナ禍では、行列は「密」につながると敬遠されてしまいます。また、伊勢神宮内宮前の人気観光地「おかげ横丁」の向かいにある赤福本店が開いていれば、どうしても少なくないお客様がいらっしゃいます。そこで、決して「易しくない、苦渋の決断」ではあったものの、店舗を一時閉店し、5月からの朔日餅の販売も休止されました。朔日餅は、本店以外の店舗でも事前予約を受付けており、休止が決まった時点で既にたくさんのご予約をいただいていたため、多くのお客様にお詫びのご連絡をしなければならなかったほどだといいます。
一時的に朔日餅を休止する判断を下したものの、できるだけ早く再開したい。もちろんお客様の感染リスクを高めないことが前提ですが、8月の朔日餅は、特にファンの多い「八朔粟餅(はっさくあわもち)」のため、お客様からの期待も大きく、できる限り間に合わせたい気持ちが社内にあったといいます。
いっそ全て電話予約にしてしまえばいいのではないか、という考え方もありました。しかし、朔日餅のルーツが神宮への「朔日参り」の風習である以上、参拝客の方々が購入できなくなってしまうような方法はとれません。では、シンプルに、お客様に一度に並んでいただくのではなく、来店いただく時間帯を分散できないか。ただ、これには時間帯別の整理券を配布する必要があり、すべて人手で行うのには難しい…。そこで、何か待ち順を管理するサービスが必要でした。
こうした問題を解決できるものとして、浮上したのがVACAN Nolineでした。赤福様の社内でVACAN Nolineに関するインターネット記事を見つけられ、すぐに弊社へお問い合わせいただきました。
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Nolineは、店頭に行かなくてもwebからデジタル整理券を取得し、店舗の順番待ちができるようにするサービスです。店頭のタブレットから紙の整理券を発券し順番待ちをすることもできます。順番が近づいたら、登録したメールアドレス宛にお知らせを送れるため、順番待ち中の時間を自由に過ごすことができます。
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「問い合わせた翌日には両社でweb会議をしていた」というスピード感で始まった朔日餅でのVACAN Noline活用。従来のNolineに手を加えて、時間帯別の整理券発行を行えるようにしたり、スマホでの整理番号発行を行わず紙の整理券のみにしたり、高速での追加開発を加え、「赤福様専用VACAN Noline」が完成。8月の朔日餅の販売を迎えられました。
赤福様の朔日餅をはじめ、行列ができてしまうが故に実施が憚られてしまう催事は少なくないでしょう。普段から行列ができがちなお店や施設なども、似たような「密」発生への悩みを抱えられているかもしれません。
また、行列を気軽につくれなくなった今、「これまで行列ができるのを、むしろ良しとしていたが、考え方が変わった」というお店・施設も現れ始めています。行列を解消し、お客様が快適に訪れていただける環境をつくるために、VACAN Nolineはきっとお力になれます。
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