Column 2024.06.27
トイレ広告の特徴は?向いている商材と具体的な導入方法
多くの人にとってトイレは1日に何度も使う場所であり、プライベートな空間でもあります。そんなトイレを、広告の場として活用する手法が効果を発揮しています。
この記事では、トイレ広告の特徴や適した商材などについて詳しく解説します。広告手法を探して比較検討している人は、ぜひ最後までお読みください。
なお、かつてのトイレ広告はポスターやステッカーを使ったアナログなものが一般的でした。居酒屋のような店のトイレのドアに、ポスターが掲示されているのを見たことがある人もいるかもしれません。男性のなかには、小便器の目線の先にステッカーが貼られているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし近年はタブレット端末や小さなモニターを使ったデジタル媒体を用いる手法があります。今回は個室などの壁に設置するデジタルサイネージを使った広告に絞って解説を行います。
トイレ広告の解説に入る前に、まずはデジタルサイネージの理解を深めていきましょう。
デジタルサイネージは、ディスプレイやタブレットなどを使用して広告や情報を掲載する電子看板のことです。デジタルサイネージは多くの人が行き交う場所に設置されており、商業施設のエントランスや駅、空港、バス停、病院などでよく見かけます。使われている場所によっては画面がタッチパネルになっていて、より詳細な情報を表示できるようになっているデジタルサイネージもあります。
デジタルサイネージは従来の静的なポスターや掲示板とは異なり、動的なコンテンツを表示できる点が特徴です。従来の看板やポスターと異なり、動画を使った訴求ができるので、アニメーションや鮮明な映像でより魅力的なコンテンツが発信できます。
また、リアルタイムで情報を更新することが可能な点も特徴です。デジタルサイネージはインターネットや専用の管理ソフトウェアを通じて、遠隔から複数のディスプレイを一括管理しています。したがって、同じ駅構内にあるデジタルサイネージの内容を一気に変更することも可能です。
デジタルサイネージを用いたトイレ広告は、比較的新しい広告の手法です。これまでの広告手法になかった特性を持っていることから、今は広く注目されています。ここからは、トイレ広告の主なメリットについて詳しく見ていきましょう。
トイレ広告は視認性が高いことが特徴として挙げられます。
特に個室トイレはプライベートな空間であり、自然と広告に目が向きやすくなります。トイレの個室は情報量が少なく、利用者が集中しやすい環境になっています。したがって、トイレの個室は他の広告媒体と比較して競合となる要素がほとんどありません。個室トイレで視線を頻繁に動かす人はほとんどいないので、広告が流れている間はその内容をしっかりと見ることになります。利用者がより広告を集中して見やすい空間といえるでしょう。
また、オフィスビルで働いているという前提になりますが、トイレという場所は利用頻度が高く、1日の中で何度も訪れるため、同じ広告を繰り返し見てもらえる機会も増えます。したがって、広告のメッセージが記憶に残りやすくなる効果も期待できるでしょう。
トイレ広告は、ターゲットを絞りやすい点が大きな特徴です。多目的トイレを除いて、通常のトイレは男性用と女性用に分かれているため、性別に応じた広告展開が可能です。男性向けの商品やサービスを訴求する広告と、女性向けの商品やサービスを訴求する広告を分けて配信できます。こうした使い分けができる広告手法は限られているので、トイレ広告の大きな特徴といえるでしょう。
個室トイレは利用者が用を足すために入るので、一定時間の滞在が見込めます。これがトイレ広告の強みの1つとなっています。一定時間滞在するということは、広告が視聴される時間もある程度確保されているということです。したがって、トイレ広告は比較的長い時間の訴求が可能です。また、オフィスビルのような場所では、同じ人が1日の中で複数回トイレを利用するので、同じ広告を繰り返し見てもらえる効果も期待できます
さらに、トイレやデジタルサイネージ端末についている人感センサーを活用すれば、利用者がトイレに入ったことを検知して、そのタイミングで動画広告を開始することが可能です。従来のデジタルサイネージは、映像を常に流しているので、通行するタイミングによっては広告の途中からしか見てもらえないようなことも起こり得ます。しかしトイレ広告なら映像を最初から最後まで見てもらえることが期待できます。
これまでトイレに設置するポスターやステッカーの広告は、アナログがゆえに効果検証が難しい点がデメリットでした。しかしデジタルサイネージを用いるトイレ広告では、そのようなデメリットを解消することが可能です。
人感センサーを使って再生と停止を切り替えれば、広告が表示された回数が記録できます。さらに、映像の中にQRコードを組み込めば、何回コードを読み取ってアクセスがされたかを計測することも可能になります。
効果検証で明らかになったデータをもとにPDCAサイクルを回しやすいのも、新しいトイレ広告の特徴といえます。
一方で、トイレ広告の特徴ゆえのデメリットもあります。例えば、訴求する範囲です。トイレ広告は特定の空間でひとりに見てもらうことを想定しています。トイレ広告はピンポイントで性別を絞って顕在層・潜在層に働きかける手法です。したがって、多くの人にいっぺんに訴求したい場合には向いていません。そういった場合は、駅などに設置している大型デジタルサイネージのほうが適しているといえるでしょう。
広告はどこで訴求するかも大切ですが、何を訴求するかも重要です。この見出しでは、トイレ広告に向いている商材について詳しく解説します。
健康食品や医薬品はトイレ広告に向いています。トイレでは、健康に関する情報に対する意識が自然と高まる人が多いため、健康食品や医薬品の広告がより印象に残りやすくなります。
特に効果的なのは腸や胃腸の健康をサポートする健康食品や医薬品です。お腹の調子が悪い人に胃腸の働きを整える食品を訴求したら印象に残るでしょうし、便秘に悩む人に便秘薬の訴求をしたらつい気になってしまうはずです。トイレの利用中だからこそ、連想されやすい製品の訴求が記憶に残りやすくなるでしょう。
トイレは用を足す場所であると同時に、身だしなみを整える場所としても利用されます。したがって化粧品や日用品の広告も効果が見込めます。
特にハンドソープなど、トイレで実際に使われる用品との相性が良いです。なぜなら、個室内のトイレ広告で訴求したい商品の映像を流した後、洗面台にサンプル商品を置いて使用を促すことができるからです。広告で利用者に商品を知ってもらい、その後使い心地を試してもらうという流れで、認知と体験をセットにした訴求ができます。トイレの特性を存分に発揮した手法と言えるかもしれません。
テレビ番組や音楽などのエンターテインメントサービスもトイレ広告に向いています。特にオフィスビルなどでは、用を足す目的に加えて気分転換の時間としてトイレを利用する人も多いです。リラックスしている状況下では、エンターテインメントに関する広告もより印象に残りやすくなります。利用者が一定時間滞在する特性も相まって、エンターテインメントサービスとトイレ広告の親和性は高いです。
主にオフィスビル内の話になりますが、BtoB向けサービスもトイレ広告に適しています。オフィスビルのトイレを利用する人の大半がそのビルで働いている人なので、すでにターゲットの絞り込みができているからです。
総務や人事、法務といった役割の人たちにビジネス向けソフトウェアや業務改善サービスの広告を流す施策が例として挙げられます。ターゲットを絞りやすいトイレ広告ならではの施策といえるでしょう。
トイレ広告に関心を持った人向けに、広告の申し込み方について解説します。大きくは従来の動画広告と変わりないですが、問い合わせから配信開始までの全体の流れを把握しておきましょう。
まずはトイレ広告のサービスを提供している会社へ問い合わせましょう。基本的にはデジタルサイネージを取り扱う会社やトイレ広告を配信している会社のWebサイトから申し込みします。問い合わせの段階で相談したいことや広告を通して実現したいことなどがあれば、担当者に伝えておきましょう。その後の打ち合わせがスムーズになります。
問い合わせをした会社と打ち合わせをして、こちらの要望や広告のプランなどを話し合います。広告を掲載する場所や期間、費用などは商談の段階で詰めていきます。ターゲット層やトイレ広告の時間など、具体的な要望があれば担当者に伝えておきましょう。
最終的に広告会社からプランを提示されるので、料金体系を確認し自社の予算と照らし合わせながら選びましょう。
掲載したい広告プランやスケジュールを決めて、実際の申し込みを行います。申し込みの仕方やタイミングは会社によって異なりますので、事前に問い合わせの段階で確認しておくことが重要です。特に繁忙期や特定のキャンペーン時期には希望する場所のトイレ広告が空いておらずスケジュールの調整が難しくなる可能性もあるため、早めの準備が求められます。
申し込みが完了した後、広告内容の審査が行われます。これは、広告に関する配信の基準を満たしているかどうかを確認するためです。審査では、広告が法律に違反していないか、見る人に誤解を与えないか、差別やハラスメントを助長する内容になっていないかなど、多岐にわたる観点で確認が行われます。これらの基準に基づき、広告の内容が適切であることを確認するプロセスは非常に重要です。無事審査を通過すると、広告を入稿する準備に移ります。
依頼するメディアの規定に沿って、広告を入稿します。入稿期限までは配信希望日から何営業日前と決められているケースが大半です。審査の段階で指摘が入った際は、決められた期日までに修正をして広告を再提出します。
広告の掲載が終了してから数日後に、会社から掲載レポートが送られてくることが多いです。これにより、広告がどのように掲載され、どれくらいの人が見たかを確かめることができます。掲載レポートの内容を活用して次回の広告内容やターゲティング改善に役立てることができます。
今回は注目を集めるトイレ広告について解説しました。トイレ広告はその特性から、特定のターゲット層に対して効果的に訴求ができる広告手法です。性別や属性などターゲットを絞った広告との相性が良く、利用者にマッチした広告を掲出することでさらに高い宣伝効果が得られます。
トイレの個室には視界に目立つものが少ないうえ、人感センサーを利用すれば、動画を最初から見てもらうことも可能です。つまり、ほかの表示方法と比べて広告をじっくりと見てもらいやすい環境が揃っています。
トイレ広告をより効果的にするには、ターゲットの印象に残る内容を伝えることが重要になってきます。狙ったターゲットに広告を見てもらうための場所の選定も欠かせません。トイレ広告のプロフェッショナルに相談し、多角的な視点からプランを練れば、より高い効果が期待できるでしょう。
トイレ広告の掲載に興味がある人は、ぜひトイレ広告メディア「アンベール」のご利用をご検討ください。
アンベールは首都圏を中心として、関西地方や九州地方のオフィスビルなどに設置されているトイレ広告です。設置数が多いのが特徴で、2024年6月現在で11,600箇所のトイレに設置されています。ほかには商業施設にも設置しており、月間ユニークリーチ数が456万人と、多くの方に商品やサービスを認知してもらうことが可能です。
これまで健康をはじめとして、個人の悩みを解決する商材の広告を配信してきた事例があります。トイレ広告は性別に応じた広告展開ができるのが特徴なので、女性向け商材を女性だけに、男性向け商材を男性だけに訴求することも可能です。
30秒~60秒の長めの動画の放映にも対応しています。時間をじっくり使って訴求を行いたい場合におすすめです。ドアの開閉と連動して広告配信を開始するので、入室したタイミングで映像の再生が可能になっています。
またアンベールの強みとして、訴求したい商品の設置や配布ができるという点がございます。
例えばオフィスビルの洗面台にハンドソープを設置して使用を促したり、オフィスエリア内の冷蔵庫に腸活ドリンクのサンプルを置いたりすることが可能です。トイレ内の広告で認知と関心を高め、その後の利用を促進することで、購入意欲の向上につなげられます。利用者の体験を促せる手法を、ぜひお試しください。
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