2020.09.29
災害発生時に避難所の混雑情報を配信し、分散避難を支援 株式会社バカンと広島県安芸高田市が協定を締結
AIとIoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、株式会社バカン(東京都千代田区、代表取締役:河野剛進)と広島県安芸高田市(市長:石丸 伸二)は2020年9日29日、災害発生時に避難所の混雑情報配信を支援する協定を締結いたしました。混雑情報配信は、バカンの提供するリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」上で行われ、インターネットから確認することができます。
本協定では、安芸高田市が災害発生時に避難所を開設する際、バカンが避難所の混雑情報配信を行うインターネットサービスを提供します。対象となる避難所は計39か所です。配信は、バカンが提供しているリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を通じて行われます。VACANには、マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」(https://vacan.com)という機能があり、避難される方はこのVACAN Mapsにスマートフォン等でアクセスすることで、各避難所の位置や混み具合を確認することができます。混み具合の情報は、各避難所の職員がインターネット上の管理画面から操作することで更新します。表示は、「空いています」「やや混雑」「混雑」「満」の4段階です。
災害発生時、一部の避難所に避難者が集中してしまうことがあります。新型コロナ禍においては、避難所においてもソーシャルディスタンスの確保や体調不良者のゾーニングなどの対策といった、混雑防止がより重要になります。そこで、安芸高田市とバカンは、混雑状況を確認した上で、市民自らが分散避難を考慮し、避難先を選択できる環境構築に取り組むことにいたしました。
安芸高田市は、高齢化が全国平均を超えるスピードで進行しており、今後避難所を利用される方々に占める高齢者の割合も増えていくと予想されます。VACANでは、インターネットが使えれば現地から離れた場所からでも混み具合を確認できるので、例えば遠方に住む家族が、現地にいるインターネットを使えない両親に電話で情報を伝えるなどの活用方法も想定しています。
今回の協定について、安芸高田市役所と東京都千代田区の株式会社バカンをオンラインで接続して締結式を行いました。
日時:2020年9月29日(火)13:00
場所:安芸高田市役所 応接室
代表取締役:河野剛進
設立:2016年6月
本社:東京都千代田区永田町2丁目17−3 住友不動産永田町ビル2階
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してあらゆる空席情報を収集し提供。レストラン街やカフェ、トイレ、会議室、社員食堂などの空き状況をセンサーやカメラで自動検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信するサービスを提供しています。
<本件の担当課について>
【株式会社バカン】
広報担当
【広島県安芸高田市】
総務部危機管理課