2023.11.22

トイレOSを活用した、付加価値を後付けする新たな取り組みをワールドシェアセリングと開始

AIとIoTを活用してムダな「待つ」をなくすサービスを提供するスタートアップ、株式会社バカン(本社:東京都千代田区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)は、株式会社ワールドシェアセリング(福岡市博多区、代表取締役社長:三舛 善彦、以下「ワールドシェアセリング」)の高性能仮設トイレ「快適トイレ*1」に、バカンの開発する「トイレOS*2」を導入提供を開始します。今回の連携により、快適トイレにはトイレの新たな機能として、混雑抑制機能や動画コンテンツ配信機能などを行うことができます。

◾️取り組みの背景と概要

2020年末より、バカンはトイレの混雑可視化と抑制を目的としたサービスを国内の10,000箇所以上のトイレに提供しています。このサービスは、トイレの利用状況をリアルタイムで検知、配信すると共に、トイレ個室内に設置されたサイネージを通じて利用時間といった、混雑の抑制を促進する情報を配信する機能をもっています。サイネージでは独自の動画コンテンツなどを自由に配信でき、トイレ空間をメディアとして活用も可能です。これにより、情報発信の新たな機会の創出と、利用者の満足度向上を両立しています。

バカンはこれらの技術を基に、「トイレOS」機能の提供を開始しました。トイレOSの導入によって、混雑データの検知・提供、混雑緩和機能、長時間滞在のアラート、混雑データ分析、長時間滞在の抑制などの機能を一気通貫で利用できるようになります。加えて、自由に個室内のサイネージを利用したコンテンツ配信/管理も可能となり、大規模な工事や開発を行わずにトイレのメディア化も可能です。

今回は、トイレOSをワールドシェアセリングが提供する「快適トイレ」に導入します。同社は同OSを活用し、個室内のサイネージをコンテンツ配信の場として販売することで、仮設トイレ自体の販売価格を抑えるといった新しい販売モデルも、今後展開する予定です。

ワールドシェアセリングのプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000090730.html

◾*1: 快適トイレについて

「快適トイレ」は汚物貯水タンクをトイレの真下に設置するのではなく、屋外に設置することで大幅に臭いを軽減することに成功した仮設トイレです。他にも水洗機能、臭い逆流防止、温水暖房便座、二重ロック扉、照明設備、衣類掛けなど、臭い課題だけでなく、屋内常設トイレと同等の快適さを屋外仮設トイレで実現しております。

◾*2 「トイレOS」について

バカンは個室内に設置したサイネージを活用することで、トイレの長時間利用の抑制および、情報を利用者に届けるメディアサービスを提供しています。滞在時間に応じて画面の表示を滞在抑制につながる表示に変更したり、混雑状況に応じて広告の長さを自動で調整したりといった、バカンがこれまでに蓄積してきた技術やノウハウから生み出した特許技術(出願中含む)を多数用いることで、トイレを利用している人も、利用したい人も、多くの方によって快適に過ごすことができる付加価値を創造しています。

トイレOSには下記の機能が含まれます。

【提供機能】

・トイレの混雑検知/配信:利用を検知し、スマートフォンやサイネージなどに混雑状況を配信できます。利用者が事前に、トイレのリアルタイムの混雑状況を確認できるようになります。

・トイレ混雑抑制:トイレ個室の長時間滞在を抑制します。

・トイレデータの活用:トイレの利用率や滞在時間などのデータを確認/分析することで、清掃および備品交換回数や人員の最適化、閉店・施錠時の最終確認作業などの業務効率化が可能です。

・長時間滞在の通知機能:長時間利用の個室をリアルタイムに検知し通知することで、急病人などの発生を早期に把握できる可能性が高まります。

・トイレ空間のメディア化:個室内に設置されたサイネージを活用し、動画を放映することで利用者への施設案内や広告放映による収益化が可能となります。またトイレを情報配信面として利用できるようになります。

■株式会社ワールドシェアセリング について

会社名:株式会社ワールドシェアセリング
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅前2-1-1福岡朝日ビル6F
電話:092‐292‐3427
URL: https://wssl.co.jp/
「屋外のトイレ環境を快適に」
当社は建設現場で活躍するユニットハウスを中心に持続的なレンタルサービスを展開しています。特殊技術を活用した「快適トイレ」や「危険物保管庫」などの製品は、研究開発からアフターサービスまで、グループ全体で手掛けています。一連の流れをワンストップで提供し、新しい未来への挑戦を続けています。当社の名前を連呼すると、「シアワセ・リンク」と聞こえてきます。お取引様、ご利用者様、従業員、当社、全てに関わる皆様の「幸せの輪」を拡げてまいります。これらを通して、導入施設、建設現場にも優しい世界を実現します。

■株式会社バカンについて

代表取締役:河野剛進
設立:2016年6月
HP:https://corp.vacan.com
本社所在地:東京都千代田区麹町2-5-1 WeWork 半蔵門 PREX South 3F
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してレストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。また空き状況可視化だけでなく、混雑の抑制・管理なども行っており、空き/混雑情報を起点とした「待つをなくす」DXサービスを幅広く提供しています。