2022.03.28

日光市の観光DXを推進。混雑情報プラットフォーム「VACAN」を用いて世界遺産「日光の社寺」エリアの混み具合をリアルタイムに可視化

AI×IoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、株式会社バカン(東京都千代田区、代表取締役:河野剛進)は、観光DXの一環として栃木県日光市に所在する「日光の社寺」エリアの「混雑」を可視化する取り組みを開始します。本取り組みでは、「日光の社寺」エリアや周辺駐車場の混雑情報をリアルタイムに検知・配信します。同市のDXを推進することにより、安心・安全と快適性を両立した観光地の実現を目指します。

■「日光の社寺」エリアの混雑状況をリアルタイムに可視化
本取り組みでは「日光の社寺」エリアの表参道と周辺駐車場に定点カメラおよび検知デバイスを設置し、リアルタイムの混雑情報を検知します。またAI等でそれらの情報を解析することで、空き状況を可視化し配信します。空き状況は、インターネット上の専用WebページからスマートフォンやPCを通して誰でも手軽に見られるようになります。観光客が事前に空き状況を確認しやすい環境を整備することで、コロナ禍における同エリアの混雑抑制を目指します。

同時に混雑が起こりにくい観光地を実現することで、地域住民や観光客が快適に過ごせる街づくりを進めてまいります。

【可視化の対象施設】

1:「日光の社寺」エリア
2:日光東照宮駐車場
3:日光山輪王寺駐車場
4:日光二荒山神社駐車場
5:西参道第1駐車場
6:西参道第2駐車場
7:神橋駐車場
8:御幸町第1駐車場
9:御幸町第2駐車場
10:臨時駐車場(4/29~5/5まで)

■本取り組みの背景
新型コロナウイルスの感染拡大以降、感染拡大防止の観点から人が集まることによる「密のリスク」を回避しながらの経済活動が求められるようになりました。「日光の社寺」は日本屈指の人気観光スポットであり、他の観光地と同様に密のリスクへの対応が求められています。

「日光の社寺」エリアには新型コロナウイルスの感染拡大前は毎年およそ300万人の観光客が訪れており、境内や周辺の駐車場では混雑が起きていました。そこで今回参道や駐車場の混雑状況を可視化することで、分散利用しやすい環境の構築をサポートします。また同取り組みを推進し同エリアの混雑を抑制することで、観光客の満足度の低下や地域住民への影響といったオーバーツーリズムの課題の解決も目指します。

■混雑情報可視化の仕組み
混雑情報の可視化にはバカンが提供しているリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を活用します。VACANには混雑情報をマップ上に表示する「VACAN Maps」(https://vacan.com)という機能があり、今回は専用ページとVACAN Mapsから参拝者は混雑情報を確認できます。

空きや混雑を検知するには様々な方法がありますが、本取り組みでは屋外カメラとボタン型の専用IoTデバイスを用います。カメラでは人工知能を用いた映像解析技術(※)を活用することで、自動的にリアルタイムの混雑情報を検知・配信します。またボタン型のデバイスを活用することで、導入の工事などをせずに簡単に混雑の可視化が可能となっています。
※カメラによる混雑の可視化は、個人が特定されない形でおこなっております。

画像)VACANでの情報配信の仕組み

■日光市について
自治体名:栃木県日光市
所在地:〒321-1292 栃木県日光市今市本町1番地
URL:https://www.city.nikko.lg.jp/

■株式会社バカンについて
会社名:株式会社バカン
代表者:河野剛進
所在地:東京都千代田区永田町2−17−3 住友不動産永田町ビル2階
設立:2016年6月
URL:https://corp.vacan.com/
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してあらゆる空き情報を収集し提供。レストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況をセンサーやカメラなどで検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信するサービスを提供しています。また可視化だけでなく混雑の抑制・管理なども行っており、空き情報を起点としたDXサービスを提供しています。