2022.04.18

渋谷駅西口タクシー乗り場の混雑可視化に取り組み、円滑な配車環境の実現を目指す

〜待ち状況の可視化により、渋滞の発生及び機会損失を抑制し効率的な配車オペレーションを推進〜

AI×IoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、株式会社バカン(東京都千代田区、代表取締役:河野剛進)は、東急株式会社及び独立行政法人都市再生機構が共同で施行する渋谷駅街区土地区画整理事業(以下、区画整理)で整備している渋谷駅西口のタクシー乗り場において、タクシー乗り場および配車待機場所(以下、タクシー乗車エリア)の空き状況を可視化する取り組みを開始します。本取り組みではサイネージや専用Webページを活用し、タクシードライバーが同エリアのリアルタイムの空き状況を簡単に確認できるようにすることで、無駄のない効率的な配車オペレーションの実現を目指します。混雑状況の検知・配信はリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN(バカン)」を活用します。

■渋谷駅のタクシー乗り場の混雑をリアルタイムに可視化
今回の取り組みは、区画整理に伴う渋谷駅西口駅前広場のタクシー乗り場の運用変更に対応し、タクシー乗車エリアの混雑を可視化することで、「行ったら待機場が空いていなかった」「混んでいると思ったら、空いていた」といったタクシードライバーにとっての無駄や、渋滞発生及び機会損失の抑制を目指すものです。

本取り組みではタクシー乗車エリアにAIカメラを設置し、リアルタイムの混雑情報を自動で検知します。また独自の混雑データAIでそれらの情報を解析することで、待機している車の状況に応じて「空」「満」といった同エリアの混雑情報を配信します。空き状況はタクシー乗車エリアに設置された専用サイネージや、専用Webページを通してスマートフォンやPCから確認できるようになっており、タクシー運転手が簡単に混雑状況を確認できる環境を実現します。

また今後は利便性のさらなる向上を目的として、タクシーの混雑可視化だけでなく乗り場の待ち人検知や交通アプリとの連携なども検討してまいります。

(画像)タクシー場サイネージのイメージ画像(画像)タクシー場サイネージのイメージ画像

■本取り組みの背景
渋谷駅街区土地区画整理事業では、都市基盤施設の整備を推進することで、まちの安全性や回遊性を高め、渋谷エリアの魅力を高めるまちづくりを進めています。その一環として、区画整理の進捗に伴い、これまで渋谷駅西口に設置されていたタクシー乗り場も改修されます。改修に伴いタクシー乗り場の場所が変更されるだけでなく、渋谷フクラス駐車場の出口にあたる地下車路内にタクシーの待機場所が新設されます。

一方で地下に待機場所が新設されることで、地上のタクシー乗り場や地下にある待機場の空き状況は現地に行くまで確認できないため、渋谷駅周辺でタクシーが渋滞する可能性が生じます。また、タクシー乗り場に行ってみたら混んでいてタクシーを止められないといった機会損失が生じるリスクが考えられます。今回の混雑可視化により、「行ってみたら空いていなかった」という課題の解決を目指します。

■混雑情報可視化の仕組み
混雑情報の可視化にはバカンが提供しているリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を活用します。空きや混雑を検知するには様々な方法がありますが、本取り組みではAIカメラを用います。カメラでは、人工知能を用いた映像解析技術(※)を活用することで、自動的にリアルタイムの混雑情報を検知・配信します。

検知した混雑情報は、設置された専用のデジタルサイネージやWebページを通してタクシードライバーは簡単に確認できます。
※カメラによる混雑の可視化は、個人が特定されない形でおこなっております。

(画像)VACANでの情報配信の仕組み(画像)VACANでの情報配信の仕組み

■区画整理共同施行者 代表者東急株式会社について
会社名:東急株式会社
取締役社長:髙橋和夫
所在地:〒150-8511 東京都渋谷区南平台町5-6
URL:https://www.tokyu.co.jp/
東急株式会社は東急不動産株式会社とともに、渋谷駅周辺をはじめとする広域渋谷圏において、「働く」「遊ぶ」「暮らす」の3要素の融合と、その基盤となる「デジタル」「サステナブル」に取り組むことで、相乗効果を生み出し、渋谷でしか体験できない「渋谷型都市ライフ」の実現を目指しています。再開発プロジェクトに加え、動線改良や、広場の整備・活用など、さらなる駅の利便性や街の回遊性の向上を推進するとともに、渋谷駅前エリアマネジメントを中心とした公民連携・街ぐるみの取り組みを継続的に実施することで、エリアの魅力を高める街づくりを進めています。

■株式会社バカンについて
会社名:株式会社バカン
代表者:河野剛進
所在地:東京都千代田区永田町2−17−3 住友不動産永田町ビル2階
設立:2016年6月
URL:https://corp.vacan.com/
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してあらゆる空き情報を収集し提供。レストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況をセンサーやカメラなどで検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信するサービスを提供しています。また可視化だけでなく混雑の抑制・管理なども行っており、空き情報を起点としたDXサービスを提供しています。