2020.11.19

大阪ミナミエリアの回遊創出の実証実験を11月28日(土曜日)から行います

大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)と株式会社バカン(VACAN)は、大阪市指定の道路協力団体「ミナミ御堂筋の会」と共同で、ウィズコロナ時代における、街の活性化の課題である「密回避と回遊性維持の両立」を目指して、2020年11月28日(土曜日)から、大阪ミナミエリアで回遊創出の実証実験を行います。

この実証実験では、AIカメラ技術による路上空間のソーシャルディスタンス検知や、空席情報可視化サービスによるエリア内店舗の混雑回避、ポイントシステム(Osaka Point)による回遊性分析を行います。
また、同時期に行われる、大阪市建設局とミナミ御堂筋の会による「御堂筋チャレンジ2020※1」、ミナミの商店街による「WELCOME なんば※2」と協力し、官民連携で、大阪ミナミエリアの価値向上と、元気なミナミを発信します。
Osaka MetroとVACANは、この実証実験を通じて、密の回避と回遊性の維持を両立する「ウィズコロナ時代のエリア回遊様式」を確立することで、大阪の活性化と発展に寄与することを目指します。

※1 御堂筋側道部分を閉鎖し自転車通行空間の確保と歩道を拡張するモデル整備事業を継続的・発展的な取組みにつなげるための記念事業として、再編されたモデル整備区間を、さらに魅力ある滞在空間として活用の可能性を検証する社会実験。
※2 GoTo商店街の枠組みを活用した、ミナミの商店街による地域活性イベント事業

 

1実証実験エリア

 

2実証実験期間
2020年11月28日(土曜日)~12月27日(日曜日)

 

3実証実験の目的・内容について
新型コロナウイルスの感染拡大以降、防疫の観点から密回避が重要な社会課題となる一方、社会経済活動の維持・活性化との両立に向けた課題解決も、重要性を増しています。
Osaka MetroとVACANは、大阪市指定の道路協力団体「ミナミ御堂筋の会」と共同で、密を避けながらもエリア内の回遊性を高める「ウィズコロナ時代のエリア回遊様式」を見据え、次の3つの実証実験の組み合わせにより、「密状態を時間差やエリア内分散で回避しつつ、エリア全体としての回遊性を維持確保する」ための技術検証、開発を目指します。

(1)AIカメラ技術による路上空間のソーシャルディスタンス検知
御堂筋の千日前通からなんば駅前の路上にAIカメラを設置しソーシャルディスタンスを検知する仕組みの開発をスタートします。(来春完成想定)
従来の検知技術は屋内のみの対応でしたが、屋外検知に挑戦します。

(2)空席情報可視化サービスによるエリア内店舗のネットワークとしての混雑回避
リアルタイム空席情報可視化サービス「VACAN」により、エリア内の店舗の空席情報を可視化し、目的ごとに空いてるお店を提示するなど、密を回避し回遊性を高めます。

(3)ポイントシステムによる回遊性分析
Osaka Metro Groupの会員制ポイントサービス「Osaka Point」を、エリア内の店舗に先行導入することで、エリア内の回遊や購買行動を検証します。

 

4実証実験における個人情報の取扱いについて
本実証実験の目的は、「密回避と回遊性維持の両立」であり、個人情報保護のため、下記方針を採用します。

(1)個人情報の非取得、非保持
「AIカメラ技術による路上空間のソーシャルディスタンス検知」については、個人を特定不可能な画像処理、データの非保持、非提供を前提とし、また、「空席情報可視化サービスによるエリア内店舗のネットワークとしての混雑回避」においては、統計処理情報のみを使用し、個人の行動履歴追跡等は一切行いません。

(2)既得個人情報の非流用
「ポイントシステムによる回遊性分析」の実証実験は、2020年10月27日にスタートしたOsaka Metro Groupのポイント会員システム「Osaka Point」を活用しますが、本実証実験においては、統計処理情報のみを使用し、個人情報の使用や、またはそれに起因する個人の行動履歴追跡等は一切行いません。

 

5実施事業者と役割
・大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)
AIカメラ技術の開発委託、空席情報可視化サービス導入サポート、
ポイント会員システムの提供

・株式会社バカン(VACAN)
AIカメラ技術の開発受託、空席情報可視化サービス導入

・ミナミ御堂筋の会
AIカメラの設置