2021.01.20

トイレの満空情報をリアルタイムに可視化。AI×IoTを活用した空き情報配信サービスの実証実験を神戸市で開始

 AI×IoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、株式会社バカン(東京都千代田区、代表取締役:河野剛進)は、神戸市が実施する市内での技術実証・実装を支援する「Be Smart KOBE」プロジェクトを通して、市内のトイレの空き情報をリアルタイムに配信する実証実験を開始します。

多目的/多機能トイレの混雑情報をリアルタイムに配信


神戸市は、先進的な技術を活用して、人間中心の目線で社会的な課題の解決を目指す「Be Smart KOBE」プロジェクトを2019年より推進しており、「Human×Smart」な都市づくりへのチャレンジをテーマに、市内での技術実証・実装を支援する事業者としてバカンは採択されました。



 今回は、Withコロナ/Afterコロナにおける高い利便性と安心・安全性を兼ね備えた新たな都市づくりへのサービス活用を目的とし、多目的/多機能トイレの空き状況をAI/IoTツールを用いてリアルタイムに配信します。加えて、トイレの空き情報を施設管理者のHP上から確認できるようにすることで、利用者の方がどこにいてもスマートフォンなどを用いて正確な空き情報を得られる環境を整備します。


 また施設管理者がトイレの使用情報を活用することで、万が一の際の迅速な事故発見・対応や、清掃頻度や備品補充等のオペレーションの改善といったメリットも見込まれます。




写真)サービス画面

写真)サービス画面




本案件の背景


 コロナ禍において人との接触や移動が制限される中、感染予防の観点から施設における3密を避けることが課題となっています。そんな中、トイレは事前に混雑の有無の確認が難しく、行くまで満空が分からないため、混みによる密のリスクがありました。


 また多目的/多機能トイレは、個室数が通常のトイレに比べ少ないため混雑することが多く、小さなお子さまのいるご家庭やご高齢の方、障害をお持ちの方を中心に利便性観点からも混雑の可視化が求められていました。


 施設管理者も、これまで使用状況を正確に把握することが困難だったことで、清掃や備品補充などのオペレーションの効率化・最適化に課題がありました。今回の取組によりトイレのDX化を進めることで、利用者と管理者の双方にとって快適なトイレ環境の整備を目指します。


実証実験の詳細


実施期間:令和3年1月19日(火)~令和3年2月末まで(予定)
対象施設:三宮・北野・元町・ハーバーランド周辺地区で多目的/多機能トイレを保有する施設
・umie /MOSAIC (URL: https://umie.jp/ ):7個室
・元町1番街商店街振興組合(URL:https://www.kobe-motomachi.or.jp/1bangai/):1
個室
・南京町商店街振興組合(URL:http://nankinmachi.or.jp/):1個室




バカンについて


代表取締役:河野剛進
設立:2016年6月
HP:https://corp.vacan.com
本社:東京都千代田区永田町2丁目17−3 住友不動産永田町ビル2階
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してあらゆる空き情報を収集し提供。レストラン街やカフェ、トイレ、会議室、社員食堂など様々な場所の空き状況をセンサーやカメラなどで検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信するサービスを提供しています。