2021.10.08

AIとIoTを活用し、店舗内のあらゆる混雑を解消へ。阪神梅田本店に混雑情報プラットフォーム「VACAN」提供開始

AI×IoTを活用してあらゆる混雑情報を配信し、抑制するスタートアップ、株式会社バカン(東京都千代田区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)は、百貨店の阪神梅田本店(大阪府大阪市北区)に、混雑情報プラットフォーム「VACAN(バカン)」を導入します。今回の導入によって、各階の飲食店の混雑を館内に設置されたタブレットを通して可視化する混雑情報配信システムや、受付・待ち順管理が可能となるデジタル整理券システム、ベビールームの満空検知システムなどを導入いたします。それらのサービスを活用することで、店内の混雑検知・可視化から抑制まで包括的な混雑対策を実現します。

混雑情報プラットフォーム「VACAN」の導入について

今回は阪神梅田本店に混雑情報プラットフォーム「VACAN」を提供します。今回の導入により、下記の取り組みが行われます。

①飲食店のリアルタイム混雑情報を配信
混雑状況をAIカメラで可視化する機能「VACAN Ais(バカン アイズ)」を用いて、百貨店内に設置したカメラの画像をもとに混雑状況を自動判定します。また利用者の方は百貨店内に設置された11箇所のタブレットから、AIカメラによって検知されたリアルタイムの混雑情報を手軽に確認することができます。これにより、現地に行かずとも各店舗の混雑情報を一覧で確認することができ、利便性の向上や分散利用が期待できます。

(導入される店舗)
B2階バル横丁エリア:19店舗
各階カフェ:6店舗
※店舗によって運用開始時期が異なります。

②店頭のタブレットやWeb上で受付や待ち順を管理
デジタル整理券の発行が可能となる「VACAN Noline Q ticket(バカン ノーライン キューチケット)」(以下、Q ticket)機能により、受付・待ち順をオンライン上で管理します。Q ticketは、店頭に行く前に専用スマホサイトへアクセスあるいは店頭のタブレットを操作して、デジタル整理券を発券し、その場に並ばずに順番待ちができるようにするサービスです。順番待ちの状況はスマホなどでリアルタイムに確認が可能となっており、①と同様に店内のタブレットからも確認ができます。

またメールアドレス等を登録することで、順番が近づいたら通知を受け取ることができます。その場で並ぶ必要がなくなるため、通知がくるまで順番待ちの時間を自由に過ごしていただくことができます。店頭で行列を管理するためのスタッフや待合スペースの削減も期待できます。

③来店される子育て世代をサポート
トイレの混雑可視化機能「VACAN Throne(バカン スローン)」により、ベビールームの混雑をリアルタイムに可視化し、①②の情報とともに店内のタブレットに配信します。これにより、来店された子育て世代の方の「行ってみたら空いていなかった」を防ぎ、快適に店内を利用できる環境を実現します。

導入の背景

阪神梅田本店は店舗の建て替えを行うなど、利用者の満足度向上を目的とした施策を強化しています。今回の導入もその一環であり、本導入により以下の3つの課題の解決を目指します。​店舗内の混雑状況の可視化およびデジタル整理券サービスにより、快適かつ密(待ち)のできにくい店舗環境を提供することで顧客体験の向上を目指します。また来場者の回遊性を上げることで、購買機会の増加も期待できます。

①「行ってみたら空いていなかった」事による顧客体験の低下
同百貨店では飲食店やカフェがB2階〜9階まで幅広く存在しているため、利用者はそれらの店舗の混雑状況を各階に行くまで確認することが難しく、「行ってみたら空いていなかった・混んでいた」といった体験が発生しやすい状況でした。またベビールームも同様に、お子様の急な利用が生じる可能性が高いなか、行くまで満空がわからないといった課題がありました。

②「待ち」により自由な時間活用に対して制限が発生
店舗で待ちが発生した際、利用者は待ち時間が分からない状態で待機する必要があったため、お客様に自由に店内を楽しんでいただく行動の制限となってしまうことがありました。また店舗に行くまで混雑把握をするのが難しく、「状況に応じて空いている店舗を選択する」といったお客様自身にとって最適な選択肢を選びやすい環境の整備が求められていました。

③密の発生
新型コロナウイルスの感染拡大により、感染防止の観点から密を防ぐ対策の重要性が高まっています。これは百貨店でも例外でなく、来店者の密を防ぎつつ安心して買い物ができる環境の整備が求められています。

株式会社バカンについて

代表取締役:河野剛進
設立:2016年6月
HP:https://corp.vacan.com
本社所在地:東京都千代田区永田町2丁目17−3 住友不動産永田町ビル2階
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してあらゆる空席情報を収集し提供。レストラン街やカフェ、トイレ、観光地、投票所、避難所などの空き状況をセンサーやカメラで自動検知し、デジタルサイネージやスマートフォンなどに配信するサービスを提供しています。全国約200の自治体にご導入いただいています。