混雑状況の配信で200万PVを記録
益子陶器市の混雑緩和に貢献
2024.12.13
AIとIoTを活用してムダな「待つ」をなくすサービスを提供するスタートアップ、 株式会社バカン(本社:東京都千代田区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)と益子町観光協会は、 栃木県益子町で開催された益子陶器市において、会場周辺の駐車場空き状況をリアルタイムで配信し、 春と秋の陶器市の合計14日間で200万PVを記録し、混雑緩和に貢献したことをお知らせいたします。
益子陶器市は、栃木県益子町で毎年春と秋に開催される日本最大級の陶器市で、毎回数十万人が訪れる人気イベントです。 しかし、例年会期中のほとんどの日で渋滞が発生し、駐車場周辺の道路は、 1km進むのに2時間以上かかるほど混雑するケースもあり来場者にとって大きな課題となっていました。 この課題を解決し、来場者の満足度をより高めるため、益子町観光協会は、 2024年4月の春の陶器市より混雑状況可視化サービス「VACAN」を導入し、 主な駐車場の空き状況の一元管理が可能となりました。 このことから、今まであまり活用がすすんでいなかった郊外の駐車場の活用が進み、混雑の分散が実現しました。
本サービスは、導入後、 春の10日間で120万PV、秋の4日間で84万PVの合計200万PVを記録し、 今回の秋の陶器市では、1日で40万PVを記録した日もあり、多くの方が活用している様子がみられました。 また、行ったアンケート調査(※)の結果、春の陶器市では、本取り組みを知っているとの回答が40%に対し、 今回は過半数以上の約70%が知っていると回答し、約80%もの人が本サービスに満足していると回答しました。
今後も益子町観光協会とバカンは、さらなる混雑緩和と快適な来場体験の提供に貢献してまいります。
混雑情報の可視化にはバカンが提供しているリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を活用します。 VACANには混雑情報をマップ上に表示する「VACAN Maps」(https://vacan.com)という機能があり、 今回は同市の公式Instagramや公式サイトを通じて混雑情報を確認できます。
空きや混雑を検知するには様々な方法がありますが、 本取り組みでは屋外カメラとボタン型の専用IoTデバイスを用います。 カメラでは人工知能を用いた映像解析技術(※)を活用することで、 自動的にリアルタイムの混雑情報を検知・配信します。またボタン型のデバイスを活用することで、 導入の工事などをせずに簡単に混雑の可視化が可能となっています。 ※カメラによる混雑の可視化は、個人が特定されない形でおこなっております。画像)VACANでの情報配信の仕組み
益子町観光協会は益子町を訪れた方に快適に過ごしていただくことを目的として、 オーバーツーリズム対策に力を入れており、益子陶器市において、シャトルバスの運行や、電子決済対応のコインパーキングの提供等も行っています。
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してレストラン街やカフェ、 トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。 また空き状況可視化だけでなく、混雑の抑制・管理なども行っており、 空き/混雑情報を起点としたムダな「待つをなくす」DXサービスを幅広く提供しています。