2023.07.26

ENEOSマルチモビリティステーションとバカンが連携。混雑データを活用し、マイクロモビリティの活用推進を目指す取り組みをスタート

 AIとIoTを活用して「待つ」をなくすサービスを提供するスタートアップ、株式会社バカン(本社:東京都千代田区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)は、ENEOSホールディングス株式会社が展開する、ENEOSマルチモビリティステーション(以下「マルチモビリティステーション」)にて、混雑データを活用しマイクロモビリティの活用推進および、地域活性化を目指すプロジェクトを開始します。

■取り組みの背景:

ENEOSは、2020年1月に公表したモビリティプラットフォーム構想の一環として、マイクロモビリティサービスの楽しさや利便性を体験いただける場である、マルチモビリティステーションを2023年2月2日にオープンしました。またバカンは、AIやIoTを活用して混雑情報プラットフォーム「VACAN」を提供しています。これら両者のソリューションを組み合わせ、新たなモビリティ体験の推進や地域経済の活性化を目的とした取り組みを開始いたします。

■取り組みの目的:

この連携の目的は、マルチモビリティステーションに設置されているマイクロモビリティの利便性を、混雑情報を用いて向上させ、活用を促進させることです。バカンの混雑情報配信サービスとマルチモビリティステーションの連携により、マイクロモビリティの利用者はリアルタイムで周辺施設の混雑情報を得ることができるようになることで、行動の選択肢が増え快適な移動がしやすくなります。

また、混雑情報を起点として店舗情報などを見られるようにすることで、これまで行ったことのなかった店舗への来店動機の創出などがきたでき、周辺地域経済の活性化への効果も期待されます。

■取り組みの詳細:

今回の取り組みでは、マルチモビリティステーションにデジタルサイネージを設置します。デジタルサイネージには、混雑情報配信プラットフォーム「VACAN」から得られた近隣店舗の混雑情報と、周辺地図などを表示します。またVACANには、マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」(https://vacan.com)という機能があり、サイネージにこの「VACAN mpas」にアクセスできるQRを表示することで、利用者は自身のスマートフォンでも混雑情報を確認することもできます。これにより、混雑情報を起点に新しいお店の発掘などが期待できます。

混雑情報は、各店舗の店員がボタンを押すだけで混雑状況を簡単に発信できる、混雑情報配信IoTデバイスを用いて発信します。掲載対象エリアは、下北沢、自由が丘、三軒茶屋、学芸大前が中心となっています。

今回は、混雑情報の配信だけでなく、​サイネージに設置されたカメラにより閲覧者の属性検知の実証実験もおこないます。これにより、ユーザーの年齢や性別などの属性情報をリアルタイムで検知・解析※します。今回の実証実験の結果を元に、今後はユーザーの属性に基づいてパーソナライズされた情報を閲覧者ごとにサイネージを通して提供し、ユーザーの利便性向上を目指します。​

※データ化蓄積されるのは年齢や性別といった属性情報のみであり、顔画像などの個人を特定するデータは残りません。

■ENEOSマルチモビリティステーションについて

ENEOSマルチモビリティステーションは、多種のマイクロモビリティを配列し、それを使う人びとが集う場として屋根や壁という切り分けのない、オープンな構成としています。単純なかたちの中に多様さを併せ持つ、モビリティのための“拠点”として、地域に向けたコミュニケーションの場になることを意図しています。

■今後の展望:

今後、地域の店舗や観光地などの混雑情報を各種マイクロモビリティーと連携するなど、利用者の利用体験を向上させる取り組みを検討してまいります。また閲覧者の属性情報を活用して、最適なコンテンツを提供するといった取り組みも推進していく予定となっています。

■ENEOSホールディングス株式会社について

代表取締役社長:齊藤猛
設立:1888年5月
HP:https://www.hd.eneos.co.jp/
本社所在地:東京都千代田区大手町一丁目1番2号

■株式会社バカンについて

代表取締役:河野剛進
設立:2016年6月
HP:https://corp.vacan.com
本社所在地:東京都千代田区永田町2丁目17−3 住友不動産永田町ビル2階
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してレストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。また空き状況可視化だけでなく、混雑の抑制・管理などもおこなっており、空き/混雑情報を起点とした「待つをなくす」DXサービスを幅広く提供しています。