2024.02.22

観光地の混雑状況をリアルタイムに可視化!秩父市の三峰駐車場周辺の混雑抑制をAIカメラを用いて推進

 AIとIoTを活用してムダな「待つ」をなくすサービスを提供するスタートアップ、株式会社バカン(本社:東京都千代田区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)は、AIカメラを用いて、秩父市の市営三峰駐車場の混雑を可視化します。今回の導入によって、駐車場周辺の混雑抑制が期待されると共に、カメラを通して得られた属性情報の観光施策等への応用も期待できます。本取り組みを通して、同エリアのオーバーツーリズム等の観光問題の解消を目指します。

■取り組みの背景

 秩父市にある三峯神社は年間約50万人の参拝者が訪れる、関東屈指の人気の神社となっています。そのため同神社最寄りの市営三峰駐車場及び周辺道路は、連休や紅葉シーズンに多くの観光客が訪れることで混雑/渋滞が発生しており、観光者及び近隣住民に与える影響が課題となっています。本取り組みは、渋滞の原因となっている市営三峰駐車場等の混雑状況を事前に訪れる人が知れるようにすることで、来場者が訪れるタイミングなどを調整できるようにし、混雑解消および来訪者/地域住民の満足度向上を目指すものです。

■取り組みの概要

 今回の取り組みは、バカンが提供する混雑抑制プラットフォーム「VACAN(バカン)」を活用し、市営三峰駐車場及び周辺道路の混雑状況を可視化します。VACANでは様々な方法で空きや混雑を検知/配信/管理できますが、今回は駐車場の出入り口(1箇所ずつ)にAIカメラを設置し、混雑状況を検知します。また、駐車場から約300m手前道路と、約2.2㎞手前道路の2箇所にもAIカメラを設置して周辺道路の渋滞状況を検知します。

 取得されたリアルタイムの駐車場および周辺道路の混雑情報は、市民や観光者に対して、バカンが提供する専用ポータルウェブサイト「VACAN Pages」上と、マップ型混雑情報配信サイト「VACAN Maps」で発信します。「VACAN Pages」では、混雑状況だけでなく飲食店や土産店等の情報、「VACAN Maps」では、トイレの場所の情報も加えて表示します。

 なお、市営三峰駐車場に設置したAIカメラでは、駐車車両のナンバープレートの地域分類情報、駐車日時、曜日、時間帯のデータが取得可能となり、車両の来訪エリアや平均滞在時間等が分析できるようになります。取得したデータは、今後、観光施策等の検討に活用していきます。本事業の実施に当たっては、総務省「地域課題解決のためのスマートシティ推進事業」の補助金を活用しています。

<サイトのURL>

・ポータルウェブサイト
https://pages.vacan.com/9b442f3c83eb45?utm_source=qr&utm_medium=handout&utm_campaign=chichibu_city_press

・マップ型サイト
https://vacan.com/area/chichibu-city

(画像)ポータルサイトでの表示イメージ

■混雑可視化の仕組みについて

 今回の取り組みでは、バカンが提供する混雑抑制プラットフォーム「VACAN」を活用します。VACANは目的に応じて配信方法を変えられる機能を持っており、今回の取り組みでは、以下の機能を活用することで、混雑の検知/配信/管理を実現します。

①AIカメラ「VACAN AIS」
AIカメラ「AIS」を用いることで、駐車場および周辺道路に設置したカメラの画像をもとに混雑状況を自動判定します。自動検知できるため、導入施設では既存のオペレーションを変えることなく混雑状況を可視化できます。また検知した情報は、webページやデジタルサイネージになど目的に応じて対応が可能です。
紹介ページ:https://corp.vacan.com/service/vacan-ais

②専用ポータルウェブサイト「VACAN Pages」
検知した混雑状況を、場所ごとに一覧で表示できます。

③マップ型混雑情報配信サイト「VACAN Maps」
「Maps」はマップ上で施設等の空き・混雑状況をマップ上に表示でき、スマホやPCから、アプリなどのダウンロード不要でご利用いただけます。
紹介ページ:https://vacan.com

■秩父市について

市長:北堀 篤
市役所所在地:〒368-8686  埼玉県秩父市熊木町8番15号
HP:https://www.city.chichibu.lg.jp/

■株式会社バカンについて

代表取締役:河野 剛進
設立:2016年6月
HP:https://corp.vacan.com
本社所在地:東京都千代田区麹町2-5-1 WeWork 半蔵門 PREX South 3F
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してレストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。また空き状況可視化だけでなく、混雑の抑制・管理なども行っており、空き/混雑情報を起点としたムダな「待つをなくす」DXサービスを幅広く提供しています。