群馬県桐生市・みどり市・桐生青年会議所と連携し、VACAN Mapsを活用したブラインド型広域避難訓練を実施
2025.12.05
AI技術で混雑を可視化し、「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションに、施設・エリアを支えるプラットフォームを活用したサービスを提供する株式会社バカン(本社:東京都中央区、代表取締役:河野剛進、以下「バカン」)は、2025年9月13日(土)に、群馬県の桐生市・みどり市・一般社団法人桐生青年会議所が共同開催した広域避難訓練「ワクワク CAMPING ADVENTURE -災害を生き抜く避難所体験キャンプ-」において、避難所開設情報配信サービス「VACAN Maps」と「避難者マネジメントシステム」を提供し、訓練の実施を支援いたしました。
本訓練は、VACAN Mapsを活用したブラインド型(事前に避難先を知らせない)広域避難訓練としては、初の取り組みとなり、約120名の参加者が実際の災害時を想定した避難所体験を行いました。
■目的と背景
近年の自然災害増加に伴い、避難時の混雑を解消し、スムーズで安全な避難を実現するための災害対策の重要性が高まっています。バカンはこれまでも、リアルタイム混雑情報、避難所マップの提供等を行い、実際に、200以上の自治体で、避難所の混雑可視化や、避難所入所受付のデジタル化の実証実験等を行うなど、迅速かつ安全な避難を包括的にサポートしてきました。今回は、桐生市・みどり市における広域避難訓練の中で、災害発生から避難所開設・受け入れ・滞在・振り返りに至る一連のプロセスにおいて「どの避難所が、どの程度混雑しているか」「どこに向かえば安全か」をリアルタイムに把握できる体制を検証することを目的として実施しました。
■VACAN Maps・避難者マネジメントシステム※の活用内容
【ブラインド型避難誘導でのマップ型混雑情報配信サービス「VACAN Maps」活用】
参加者には事前に避難所を知らせず、訓練当日にスマートフォン等から「VACAN Maps」にアクセスすることで、開設された避難所の位置とおおよその混雑状況を確認。
参加者はマップ上の情報をもとに、自ら避難先を判断・選択することで、実際の災害時に近い状況での行動を体験しました。
【避難者マネジメントシステム※によるデジタル受付】

避難所到着時には、アプリ不要で二次元コードから読み込んだWebフォームに必要事項を入力する方法をメインに、バカンのLINE公式アカウント「VACAN防災」を用いてLINEでのQR読取し、情報入力を行う2つの方法でデジタルチェックインを実施。
桐生市・みどり市の職員がPC上で避難者の入所状況をリアルタイムに確認できる体制を構築し、避難所運営のDX化を実証しました。これは桐生市・みどり市では初めての取り組みとなります。
※避難者マネジメントシステムについて
今回用いた避難者マネジメントシステムは、複数のサービスを統合し共通のプラットフォーム上で提供しております。避難所の所在や混雑状況の把握を可能とするWEBサービス「VACAN Maps」及び管理者向け機能「VACAN Console」では、避難所で集計された名簿の人数情報をもとに、避難所のリアルタイム混雑状況を自動的に可視化する機能も有しております。本機能により、避難所の入所者数と混雑状況がリアルタイムで管理画面とマップに反映され、職員や災害対策本部は追加作業なく状況を把握でき、住民も適切な避難先の選択が可能です。
■今後の展望
本訓練を通じて、混雑状況をリアルタイムに可視化することで、避難所ごとの受け入れ制限を検討すべきタイミングや、どのエリアを優先して増設・開放するべきかなど、運営側の意思決定を支援できることが確認できました。
また、避難所入所に関する事後アンケートでは、肯定的に捉えていただいた回答者の比率は80%と高い水準を記録しました。良い点については、50%以上の方が「待ち時間が短い」「手順がわかりやすい」と感じており、また40%以上の方が「家族単位での登録」や「同伴者情報の入力」をスムーズと評価されており、DXの優位性を確認できました。
バカンは今後も、避難所の混雑状況配信にとどまらず、マイナンバーカード等を活用した入退所管理や避難者名簿の作成、物資必要量の予測・管理、外部システムとのデータ連携などの機能を一層強化していきます。さらに、平時の公共施設予約や観光・イベント情報の配信など、平常時・災害時を問わず活用できるフェーズフリーな基盤としての発展を目指し、多くの自治体と連携しながら、安全でスムーズな避難を支える機能開発を推進してまいります。
■避難訓練の概要
名称: ワクワク CAMPING ADVENTURE -災害を生き抜く避難所体験キャンプ-
日時: 2025年9月13日(土)
会場: みどり市立大間々東中学校(事前非公表)
主催: 桐生市、みどり市、一般社団法人桐生青年会議所
参加者: 桐生市・みどり市内在住の小学生のいる家族 約120名
想定災害: 洪水・土砂災害
■株式会社バカンについて
会社名:株式会社バカン
代表者:河野剛進
所在地:〒104-0033 東京都中央区 新川2−8−4ナカリンオートビル3F
設立:2016年6月
URL:https://corp.vacan.com/
バカンは、経済産業省「J-Startup 2019」選定企業です。「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ。」をミッションとして、 AIで混雑の可視化に加え、まちと暮らしをアップデートするプラットフォームを構築しています。
空間の体験をスマートにアップデートする「混雑・人流マネジメント」や「施設・エリアマネジメント」サービスの提供。トイレ個室内メディア「アンベール」の運営などを行っています。