2021.05.10
災害時に避難所33カ所の混雑可視化に活用。大阪府和泉市に、混雑状況をリアルタイムに伝える「VACAN」を提供開始
AIとIoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、株式会社バカン(東京都千代田区、代表取締役:河野剛進)と大阪府和泉市(市長:辻宏康)は2021年5月10日、災害発生時における避難所の混雑情報配信に関する協定を締結いたしました。現在対象となる市内の避難所は計33カ所で、配信はバカンが提供するリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を通じて行われ、インターネット上で確認ができます。
■本協定と混雑情報の配信について
本協定では、和泉市が災害発生時に避難所を開設する際、バカンが避難所のリアルタイム混雑情報配信を行うインターネットサービスを提供します。現在対象となる避難所は計33カ所です。配信は、バカンが提供するリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN(バカン )」を利用して行われます。
VACANには、マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」(https://vacan.com)という機能があり、避難される方はこのVACAN MapsにPCやスマートフォン等でアクセスすることで、各避難所の位置や混み具合を確認することができます。混み具合の情報は、各避難所の職員がインターネット上の管理画面から操作することで更新します。表示は、「空いています」「やや混雑」「混雑」「満」の4段階です。
画像)イメージ図
■本協定の背景
コロナ禍においては、感染拡大防止のために人と人との間に距離を確保する社会的距離(ソーシャルディスタンス)などが求められます。これは災害時に開設される避難所でも例外ではなく、距離の確保や体調不良者のゾーニングなどが重要になります。一方で、そうした状況下においては各避難所の収容可能人数が従来と比べ少なくなる可能性があり、一部の避難所に人が集中することを避け、分散して避難をすることが必要になります。
和泉市は2018年の台風21号の際、停電や浸水被害などを経験しており、近年巨大化する台風や大雨等の自然災害に備え、避難所を含めた防災能力の向上が図られております。
今後いつ起こるかわからない災害への備えとして、今回の取り組みは、避難される方や遠方にお住まいのご家族の方が混雑状況を簡単にスマホなどから確認できるようにし、分散避難を考慮して行動できる環境づくりを図るものです。
■マップ型空き情報配信サービス「VACAN Maps」について
マップ型空き情報配信サービス「VACAN Maps」(https://vacan.com)はスマホやPCから、アプリなどのダウンロード不要でどなたでもご利用いただけます。
マップ上にはジャンル問わず飲食店や商業施設、トイレなどあらゆる場所の混雑情報が表示され、全国で7,500箇所以上が掲載されています。また災害時には避難所の場所や混雑情報も確認でき、既に100近くの自治体にご導入いただいています。新常態(ニューノーマル)を見据えた、自治体や店舗のDXをサポートしています。
空き情報は、お店・施設に設置されたボタン型IoTデバイスを店員の方が操作、あるいはカメラで取得した施設内状況のデータからAIで自動判定するなど、店舗・施設の環境や予算などに合わせた様々な方法で発信しています。
■協定締結式について
今回の協定について、締結式を実施しました
日時:2021年5月10日(月)13:00
場所:和泉市役所
■和泉市について
市長:辻宏康
人口:184,813人(2021年3月末現在)
HP:https://www.city.osaka-izumi.lg.jp/
市役所所在地:〒594-8501 大阪府和泉市府中町二丁目7番5号
■株式会社バカンについて
代表取締役:河野剛進
設立:2016年6月
本社所在地:東京都千代田区永田町2丁目17−3 住友不動産永田町ビル2階
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してあらゆる空席情報を収集し提供。観光地やレストラン街、カフェ、トイレ、会議室などの空き状況をセンサーやカメラ等で検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信するサービスを提供しています。