Function
機能 — 画面が何をするのか
VACAN SIGNAGE は、空間の混雑・空き状況の表示を土台に、行列管理・混雑予測・ルート案内・店舗詳細・QRでのスマートフォン連携までを1枚の画面で扱います。館内で立ち止まった人が、次にどこへ向かうかをその場で決められる状態をつくります。
( 01 )空間の混雑・空き状況の表示
すべての機能の土台です。席・個室・窓口・エリアの状態を検知し、空いている/混んでいる/待ち時間という、来訪者がそのまま行動に移せる形にして出します。
対象は施設によって変わります。飲食フロアの席、化粧室の個室、窓口の待ち人数、フロア全体の混み具合。何を数えるかは現場ごとに設計します。
左から、うめきたグリーンプレイス/あなぶきアリーナ香川/渋谷区/ラビスタ熱海/グランスタ東京( 02 )行列の管理と、混雑予測による平準化
行列は、窓口の呼出番号と待ち人数として画面に出せます。デジタル整理券(Q ticket)と組み合わせると、受付を済ませた人は列を離れて館内で待てます。列が通路を塞がなくなり、待ち時間が滞在時間に変わります。
さらに、蓄積した実績から数時間先までの混雑を予測して出せます。「今は混んでいる」だけでなく「何時なら空いているか」が分かるので、どうしても行きたい場所がある人も時間をずらせます。今いる人を分散させるだけでなく、来る時間そのものをばらけさせる仕組みです。
デジタル整理券の画面。受付を済ませた人は列に並ばず、呼ばれるまで館内で過ごせます。保安検査場のレーン誘導(羽田空港)。空いたレーン番号を出して振り分けます。列を1本にまとめるより、空いたところへ都度送るほうが全体の待ちが短くなります。左から、自治体庁舎の窓口表示/デジタル整理券の受付/秩父市の混雑予測/LUCUA osaka/相鉄ジョイナス( 03 )現在地からのルート案内・詳細情報表示
混み具合が分かっても、そこまでの行き方が分からなければ人は動きません。画面には現在地が入っていて、行き先を選ぶとそこまでの経路が館内図の上に引かれます。階をまたぐ移動も、エスカレーター・エレベーターを含めた経路として示せます。
触れた場所の詳細は同じ画面の中で開きます。写真・営業時間・ラストオーダー・現在の状態。地図から詳細へ、詳細から地図へ行き来しても現在地は保たれるので、見比べながら決められます。掲載する項目は施設が持つデータに合わせ、館内案内の既存データがあればそのまま流し込めます。
詳細にはQRコードを併せて置けます。読み取れば店舗の公式サイト・メニュー・クーポンへそのままつながるので、画面の前で決めた人を、そのまま手元の導線へ送れます。館内サイネージから店舗の販促までを1本でつなぐ使い方です。
店舗を選ぶと詳細が開き、現在地からの経路がマップ上に引かれます(デモ)。詳細にはQRコードが併記されています。画面内の店舗名はサンプルです。左から、羽田空港の案内図/阪急阪神百貨店の店舗一覧/羽田空港のレストラン案内/秩父市( 04 )QRコードでのスマートフォン連携
館内で見た情報を、手元に持ったまま移動できます。画面のQRコードを読むと、同じ混雑情報がスマートフォン側で開きます。
開くのは館内サイネージの縮小版ではありません。店舗の一覧から詳細、そこから現在地を起点にした館内マップへ——サイネージの前を離れたあとも、同じ情報を追いながら歩けます。
デジタル整理券と組み合わせると、受付から呼び出しまでが手元で完結します。
QRを読んだあとのスマートフォン画面(グランスタ東京)。飲食店の混雑状況から詳細へ、そこから現在地を起点にした館内マップへ進みます。館内を歩きながら、同じ情報を手元で追える( 05 )施設ごとのオリジナルマップ
地図は施設ごとに作ります。既製の地図に施設を当てはめるのではなく、その施設の図面と動線に合わせて描き起こします。フロア図、エリアマップ、観光地の広域図まで、対象の広さに応じて縮尺と描き方を変えます。
色・書体・アイコンは施設のブランドに合わせて調整できます。館内サインの表記と画面の表記が食い違うと、来訪者はどちらを信じてよいか分からなくなるためです。
同じ仕組みでも、地図は施設ごとに別物。左から、ラビスタ熱海/羽田空港/函館山/沖縄県( 06 )案内板で終わらせない
毎日その前を通る人にとって、変わらない案内板は視界から消えます。見るたびに少し違うことが、結果として情報を届ける率を上げます。
効くのは、その施設とつながっている乗り物や景色を動かすことです。函館山ではロープウェイが山を上り下りし、ラビスタ熱海では館内図の中をゴンドラが行き来します。ただの記号ではなく、その場所にある本物が動くので、通りかかった人が一度立ち止まります。
止まってもらえれば、混雑や空き状況は自然に目に入ります。楽しませる要素は飾りではなく、情報を読んでもらうための入口として置いています。何をどこまで入れるかは、施設の設えと来訪者層を見て決めます。
函館山の観光案内。ロープウェイが山を上り下りしながら、乗り場・展望台・周辺スポットの混雑状況が切り替わります。ラビスタ熱海の館内サイネージ。フロア図の中でゴンドラが行き来し、施設の機能説明にもなるアニメーション。誰も操作していないときの待機画面(デモ)。画面内の店舗名はサンプルです。( 07 )混雑データの分析画面
画面に出す情報は、そのまま運営側のデータになります。時間帯・曜日・エリア別の混み具合が蓄積されるので、どこにいつ人手を置くべきかを数字で検討できます。
「混んでいる気がする」で決めていた人員配置を、実測の分布で決められるようになります。清掃の巡回、案内スタッフの立ち位置、営業時間の見直しなど、判断の材料として使えます。
( 08 )管理画面 — 広告とスケジュールの設定
画面に何をいつ出すかは、管理画面から施設側で設定できます。混雑状況の表示に加えて、店舗の広告や告知を差し込めます。
設定はタイムライン形式です。モニターごと・日別・時間帯別に、何を出すかを並べて決めます。朝は広告、昼は飲食店の混雑状況、夕方は別の広告、といった切り替えが1画面で組めます。
編集中の内容はその場でプレビューされます。実際にサイネージに出る絵を見ながら決められるので、現地で確認してから直す往復が要りません。広告枠を持つ施設では、これがそのまま収益の運用画面になります。
スケジュール設定画面。左=モニター別・時間帯別のスケジュール、右=配信内容の編集とプレビュー(開発時の画面)( 09 )導入時の周知と、設置場所の提案
画面を置いただけでは気づかれません。館内のどこに置くか、どう気づかせるかまでを含めて設計します。
ポスターや掲示物などの周知用の販促物を制作し、あわせて設置場所を提案します。どの位置なら足が止まるか、どの高さなら読まれるかは、これまでの導入現場で分かってきたことがあります。図面の段階からご相談いただくのがいちばん効きます。
( 10 )ブランディングに直結するデザイン
多くのお客様の目に触れ、毎日使われるものです。ただ便利なだけでなく、施設のブランドにつながるものにする必要があると考えています。
受賞
バカンのプロダクトは、世界三大デザイン賞のひとつである iF Design Award と、グッドデザイン賞を受賞しています。
コントラストと文字サイズ — 国際基準 AA 適合
国際基準 WCAGコントラスト/文字サイズAA 適合
コントラスト比が低いと、弱視・色弱・高齢の利用者に情報が伝わりにくくなります。文字と背景のコントラスト比と、離れて読める文字サイズを確保することで、誰もが情報を把握できる状態をつくります。
基準は 国際基準 AA(ダブルエー)ランク以上。高齢の方でも読める文字サイズを併せて使います。
色覚特性のある方にも見分けられる配色
色の見え方は人によって違います。日本人では男性の約20人に1人、女性の約500人に1人が、赤と緑の区別がつきにくい色覚特性を持つとされています。混雑状況を色だけで示すと、その方々には伝わりません。
そこで、実際の画面が色覚のタイプ別にどう見えるかを確かめてから、配色を決めています。確認するのは 1型3色覚/1型2色覚/2型3色覚/2型2色覚 の4タイプです。
基本の見え方
1型3色覚
1型2色覚
2型3色覚
2型2色覚
実際の画面(うめきたグリーンプレイス)を色覚のタイプ別に変換したもの。色の差が弱くなっても、面の明るさと文字で状態が読めることを確認しています。
色に頼らない伝え方も併せています。「空」「混雑」といった文字と記号を必ず併記し、明るさの差でも区別がつくようにしています。遠くから読む情報と、近づいて読む情報を分けているのも同じ考え方です。
設置例。左=京王プラザホテル、右=JR新宿駅
( 11 )よくある質問
既存の館内案内のデータをそのまま使えますか?
店舗名・営業時間・フロア情報などをお持ちであれば、それを取り込む形で構成できます。データの形式と更新方法を確認したうえで、連携方法をご提案します。
表示する項目は選べますか?
選べます。混雑表示だけの構成から、ルート案内・店舗詳細・QR連携まで含めた構成まで、施設の目的と画面サイズに合わせて決めます。
地図はどこまで作り込めますか?
図面をご提供いただければ、フロア図・エリアマップとして描き起こします。色・書体・アイコンを館内サインに合わせる調整も含みます。
蓄積したデータは見られますか?
混雑の実績を時間帯・曜日・エリア別に確認できます。人員配置や営業時間の検討にお使いいただけます。詳細はお問い合わせください。
多言語に対応していますか?
対応しています。日本語と英語の切り替えを標準とし、施設の来訪者構成に応じて言語を追加できます。
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